2011年12月27日火曜日

風に立つライオン

今回はキリマンジャロ登山・アフリカ旅行を決めたきっかけについて。

直接的なきっかけは高校の同級生・井口が今年の春に突然送って来た1通のメールだった。

2011/05/05/10:51
「年末キリマンジャロ登るから開けといて。」

携帯のメールの履歴から、誤字まで正確に引用してみた。
履歴を見ると、俺はこのメールに速攻で「わかった」と返信している。
いい加減もいいところである。
こうして、アフリカ行き計画はスタートした。

実はその前から「旅しようぜ」みたいな話が持ち上がっていたとか、ではない。
呆れた事にこれが脚色無しである。



とはいえ、さすがに何もないところに「キリマンジャロ登ろうぜ」と言われてホイホイついていくほど俺もイカれていない。

もっと背景的なきっかけもある。

1つが石田ゆうすけさんとの出会い。
脱サラし、チャリで7年半かけて世界中を旅した経験を「行かずに死ねるか!」という本に書いた人。

あれはたしか高2の時だったかな。
朝なかなか起きれなくて電車に間に合わず学校に行くのを見合わせることにした俺は本屋をふらついていた。
そこでたまたま手に取ったのがこの本。

もう、もう、ものすごく感動した!
読み終わった後、自然とやる気に満ちあふれてた。学校はさぼったけど。

テレビとか本を通して「海外」「世界」「地球」を見聞きすることはあった。
でも、それって現実とは次元の違う、リアリティの無い存在だった。
たしかに魅力的だけど、額に飾られた絵のような感じ。

この本を読んだとき、俺の中で世界が絵じゃなくなったね。
当たり前のことだけど、「俺もそこに行けるんだ。そこは本当に存在するんだ。」って目が覚めた。

浪人中、その石田さんが井口の家に泊まりに来ることがあった。
(井口の父親が先生やってる小学校主催の石田さん講演会の後に。なんという偶然www俺ラッキーwwwww)
俺もそこへお邪魔して、酒を飲みながら話を聞いた。
その後、井口と屋根で煙草を吸いながら「あんな大人になりてえな」みたいな話をした。

「いつか俺もやってやる」
その想いを一層強くした夜だった。



もう1つ、これはもっと前、中学生の時の話。

たまたまラジオで聞いたさだまさしの「風に立つライオン」という曲が、
アフリカという土地に憧れを持ち始めた最初のきっかけだったと思う。

日本からケニアに渡った医者が、昔の恋人からの手紙に応えて、っていう内容の歌詞。

「空を切り裂いて落下する滝のように
僕はよどみない生命を生きたい
キリマンジャロの白い雪 それを支える紺碧の空
僕は風に向かって立つライオンでありたい」

ここの歌詞いいよなぁ。
「風に向かって立つライオン」って表現、めちゃくちゃカッコいい・・・。
でも「いいよなぁ、カッコいい」って言ってるだけじゃダサすぎる。
いつかこんな事を言えるような男になりたい。

中学生んとき、そう思った。
いろいろ考え方とか変わったけど、やっぱこのカッコよさには今でも憧れる。

まだまだ全然、っていうか一生追い付けないレベルのカッコよさだけど、
来年はキリマンジャロの頂上で精一杯の「風に立つライオン顔」してきたい。

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